沢山の皆さんに愛される奈良発のあめを

幼いころに、泣いている私の口に母が放り込んでくれたあめの思い出が原点となり「ならBonbon」は生まれました。
自分に少しパワーが足りないな、少し元気になりたいな、幸せだなあ、と思って食べるあめの効力は小さいけれど確かなものです。
昔から先人たちは、自分たちの土地で収穫した原材料で菓子や料理を作っていました。
私自身も、今までは仏蘭西菓子を作ってきましたが、自分が生まれ育った奈良の地で自分にしかできない菓子を生みだしたいと願うようになりました。

そんな折に御縁があり、奈良の野菜やお茶の生産者の方々のお仕事を拝見する機会に恵まれました。作物を大切に育てておられる姿を拝見し、その思いがますます強くなりました。奈良県大和の農家さんで、伝統野菜のひとつ「片平あかね」を拝見した時、あまりにも赤い色が美しくて、この赤い色をお菓子で表現したいと考えた時、迷わず「あめ」を選びました。

「奈良には、うまいものなし」といわれますが、奈良時代に生まれた発酵食品など奈良発の技術がたくさんあります。
自然の恵みの素晴らしさと、携わってくださったたくさんの方々の思いが込められている奈良の新しいお菓子です。沢山の皆さんに愛されるように願っております。

奈良食研究家・神谷優希